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顕微鏡の各部の名称

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メカニカルステージについて

メカニカルステージは、顕微鏡標本(プレパラート)をステージの上で前後左右に自由に移動させる事ができる装置です。

一般的には高級機種の顕微鏡にのみ付属する装置です。安い顕微鏡に付属しているのは“プレーンステージ”と呼ばれるもので、バネ(クレンメル)で顕微鏡標本を押さえつけて固定することしかできません。

プレーンステージにおいてプレパラートを移動させるときには、指先でプレパラートを直接押しすべらせるしか方法はありません。この方法ですと“わずかにプレパラートを右に動かす”とか、“標本内を規則的に観察していく”ようなことはかなり難しくなります。標本のわずかな位置のずれは、顕微鏡下の世界では大きな位置のずれとなってしまうからです。

“バネで固定されたプレパラートを指で移動させている間に、プレパラートがクレンメル(バネ)からはずれてしまった”という経験はありませんか?

メカニカルステージは、顕微鏡観察時のプレパラートの移動を簡便・正確にことなうことができます。プレパラートを規則正しく正確に移動することが可能なのです。

メカニカルステージの利点

メカニカルステージを操作するためのハンドルは、前後動、左右動のふたつのハンドルが同軸に配置されているので、顕微鏡を覗きながらの操作が非常に簡単です。これらふたつのハンドルを操作するのは熟練技術がいるようなものではありません。非常に簡単です。

顕微鏡の視野内に観察のターゲットを発見したら、メカニカルステージなら非常に簡単にターゲットを視野の中央に移動させることができます。

メカニカルステージにはプレパラートの中のターゲットを座標軸で記録できるという機能もあります。ターゲットを視野の中央に導いたとき、メカニカルステージに付属しているふたつのスケール(ものさしの目盛り)を記録しておいてください。

一度プレパラートをステージから取り除き、再度顕微鏡観察を再開するときに、メカニカルステージのスケールの目盛りを再現することで、前回と同じターゲットを視野の中央に導くことができるのです。

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