近赤外線検査用ビデオマイクロスコープ IRV-8756

照明機器には、ピーク波長945nmの近赤外線LEDと、高輝度白色LEDを搭載した3WAY切替式スポットライトを採用しています。スイッチ操作で「近赤外線のみ」「可視光のみ」「近赤外と可視光の同時照射」を切り替えられるため、可視光下と近赤外光下の比較観察が容易に行えます。

近赤外線光は印字やコーティング層を透過し、印字下や表面下の状態確認に有効です。
一方、可視光は外観や表面状態の観察に最適で、両光源の併用により、対象物の多面的な評価が可能となります。

LED光源部はフレキシブルなダブルアーム仕様で、照明角度や照射位置を自在に調整可能。
さらに、近赤外線LEDと白色LEDは独立した無段階調光機構を備えており、それぞれの光量を最適化できます。作業再開時には前回設定した光量を再現できるため、再現性の高い観察環境を維持できます。

近赤外線LEDスポットライトDLS90IR

本製品には、ソニー製STARVIS 2（IMX585）センサーを搭載した4K解像度USBカメラを採用しています。
このセンサーは、可視光域から近赤外線領域（〜1000nm）で高い量子効率を有します。ARフィルタ仕様により通常のカメラではカットされる近赤外線光も透過して撮影が可能です。

カラーセンサーを搭載した IRV-8756 は、可視光域でのカラー観察にも対応します※。
一方、IRV-8756M はモノクロセンサーを採用。感度・量子効率が IRV-8756より優れるため、低ノイズかつ高精細な近赤外線像を取得できます。
観察目的に応じて、最適なモデルをお選びいただけます。

カメラ仕様の詳細は、[WRAYCAM-VEX832 製品ページ]をご参照ください。

顕微鏡用USBデジタルカメラ WRAYCAM-VEXシリーズ

顕微鏡部には、ズーム型ビデオマイクロスコープJVA-0756を採用しています。低倍率での全体観察から、高倍率での微細構造確認まで、1台で幅広い観察ニーズに対応します。

ズームレンジは0.7倍〜5.6倍（ズーム比1：8）。倍率は無段階に変更することができます。さらに所定の位置でカチッと止まるクリックストップ機構により、整数倍率で固定することも出来るので、倍率の再現性が高いです。

標準仕様では 1×対物レンズを搭載。撮影範囲は最小倍率時 約12.2mm×9.1mm、最大倍率時約1.5mm×1.1mmです。

ズーム型ビデオマイクロスコープJVA-0756の仕様詳細は、以下の製品ホームページをご覧ください。

ズーム型ビデオマイクロスコープ JVA-0756

顕微鏡スタンドは、標準仕様ではベーシックなスタンダードスタンドA10が付属しますが、カスタマイズも可能です。高さのある標本の観察に適したロングピラースタンドや、大型の標本観察に適したブームスタンドなど、さまざまな顕微鏡用スタンドを用意しております。

対物レンズは、標準仕様では1倍対物レンズが付属します。オプションで低倍率（0.5倍・0.75倍）や高倍率（1.5倍・2倍）の対物レンズも用意しております。用途や観察対象に応じたカスタマイズが可能です。

※オプション品は本ページにある関連製品欄をご覧ください。